かなでと申します。松山ケンイチとオリジナル小説のブログです。要するに日々の萌えについて綴ってます。メールはkenkenken10305あっとまーくyahoo.co.jpまでお気軽にどーぞ☆


by sora10305
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悪役というのは意味もなく格好いいものだ。


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MWと同じ7月4日に公開された、映画『蟹工船』を観てきました。
なんでも、「スタイリッシュでファッショナブルで、笑いもあって、新しい感覚の、現代版『蟹工船』」
・・・と聞いていたので、いったいどんなものになってるんだろう?と気になっていました。
『蟹工船』といえば昨年の流行語大賞にも選ばれたそうですし、ワーキングプアとかネットカフェ難民とか
そういうご時勢にこの作品が映画化されるというのは、非常に意味があることなわけですよね。
以下、感想です。
ネタバレしてます。ご注意ください。



とりあえず、観終わった直後の感想から。
画面に引き付けられるように、見入っていたわけですよ。終盤まで。
突然、何故だか胸騒ぎがし始めました。スローモーションになって、主要人物の顔がひとりひとり
映され始めて、・・・「俺たちは、間違っていた」とか、言い出して・・・・

時々、ありませんか?それまでの展開を食い入るように見つめていて、終盤になって、
いや、ありえないよね。これ、何も解決してないけど、終わるとか、ありえないよね?
っていう、あの感じに襲われることって?

いや、これって、まさかね。まさか。と思ってたら、
「もう一度!」
・・・という言葉を残して、エンドロールに突入!

ええええええ!??

何?何がもう一度なの??

労働者たちは。特に大した計画もなく、松田龍平さん演じる新庄をリーダーとして、
労働条件の改善要望書を掲げ、人を人とも思わない鬼監督の部屋に乗り込んでいくのですが、
その後帝国海軍が現れて、新庄があっけなく銃殺され、あっという間に反乱は鎮圧されてしまい。
事件の後、「そうか、リーダーを決めたからいけなかったんだ、何も奴らだって俺たち全員を殺す
ことなんてできやしないんだ。さあもう一度!」
って展開になるわけなんですが。

いやいや、1回目のは明らかに無謀すぎたでしょ!映画の後半で起こす事件としては。
それで、もう一度とかいって、終わられたら、観ている方の、この行き場をうしなったモヤモヤは
どうしたらいいんだあーーーー!!!!

・・・というわけで、原作を読んでみました。
そして気づきました、この映画、わりと原作を踏襲しているんです。

最初の集団自殺未遂とかは原作にはありませんが、(昔の人は現代人みたにすぐ自殺したがったりは
しないんでしょうね)反乱を制圧されて、リーダー(原作はひとりじゃなかったですが)が殺され、
もう一度!って言ったところで、終わってます。同じじゃん。
でも、原作の方は、読み終わったあとに「何がもう一度?」とは思いませんでした。
この違いは一体何?

原作と映画の、
おもな相違点として、いちばん最初に挙げるべきなのは、映画では「個」を書いているということです。
原作は、とにかく集団が書きたかったそうで、漁夫や雑夫たちは名前すらないし、(逃走した宮口以外)
個性はとことん消されているんです。
あと、原作にはさりげなく後日談があるということ。

原作と映画の相違点の話は後でまたするとして、俳優さんのこと。
松田さんはなかなかかっこよかったです。普通にしゃべっててもなんだかかっこいいんです。
オーラもあるし、斜に構えてる風なのに実は熱い、みたいな、現代の若者っぽい役を
好演されていました。
あと、病弱な雑夫役でご出演の高良健吾さんが、なんだかとても気になりました。美形だし♪
『ハゲタカ』や『南極料理人』にもご出演なさっているそうで、若干21歳、これからを期待されている
俳優さんみたいです。
『蟹工船』の雑夫役ってだいたい集団でいるし、同じ服装だし、みんなして汚い感じになっているし、
なかなか人の見分けがつきにくいのですが、その中でも彼は存在感があり、画面に映っていると
自然に目がいく感じでした。咳の演技もリアルだったし。

・・・なんて思っていたら、高良さんはノルウェイの森にご出演されるんですってね!!!
ヒロイン直子の、自殺した元恋人、キズキ役で。
キズキは頭がキレて、透明感がある、儚げなイメージなのでぴったりだと思います。
気になった俳優さんが松山さんと共演!!!やったあ★

それにしても、鬼監督役の西島秀俊さんが、ものすごいかっこよかった。
歩き方、身のこなし、抑えた調子の台詞回し、何か全てを高みから見据えているような、
自分も歯車のひとつにすぎない(会社の命令で動いているだけ)ことを分かりきっていると言うような目。
普段は抑制された調子でしゃべっているのですが、ときどき怒鳴ると、すごい迫力があって、びくっとします。
西島さんもここまで徹底した悪役はいままでなかったようですね。
まさに新境地ですね。悪役、すっごいはまってます。ふっきれてる感じがします。
MWの感想で書いたことを覆すようですが、人間味も過去もなくたって、悪役はそれ自体でかっこいいもん
なんだな。ということを実感しました。

まあ、淺川監督は主人公ではなくむしろその仇役ですから、そういうのはいらないんでしょうけどね。


・・・まだまだ書きたいことがいっぱいあるのに時間がないので、また後で追記しますーーーー!!
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by sora10305 | 2009-07-16 07:04 | 映画・ドラマ感想